完コピの重要性

最近はそうでもありませんが一昔前まで、
日本人には個性が無いとか、オリジナリティが無いなんてことが色々な場面で散々言われていました。
そんな時代、楽器の専門紙やハウツー本にも『オリジナリティが云々』という記述がたくさん見られました。
そして何故かその風潮は未だにアマチュアロックバンド界にはびこり、音楽の質の上昇を妨げ続けているのです。
やっつけ仕事はオリジナリティじゃない
コピーもろくに出来ない入門段階からオリジナリティや個性という言葉を持ち出すのは危険です。
何故なら、オリジナリティとか個性と言った曖昧な物は、技術が伴わない事の言い訳にし易いからです。
典型的なのが、コピー対象の楽曲をザックリと演奏できるようになった時点で、あとは自分のやり易いフレーズ、手癖に置き換えて省略し、とにかくスタジオで音合わせをすることを最優先させてしまうこと。
まぁ、短期的にはとにかく音合わせをすることを優先する、というのも悪くありませんが、それはあくまで通過点。
それだけを続けていては音楽的な進歩は全くありません。
ただのやっつけ仕事です。
つまり、
「コピーはオリジナリティと個性の対極にある」という誤解
と、「これくらいで良いかな」
と言う妥協が、やっつけ仕事を生み出し、そのまま思考停止してしまう人がたくさんいるのです。
フレーズやニュアンスは真似て盗む
そのアーティストの奏でるフレーズをカッコいいと感じているからこそコピーしたいと考えるのではないでしょうか?
なのに、そのカッコいいフレーズを何故きちんとコピーすることがマイナスに働くのでしょうか?
オリジナリティや個性とは、テキトーに省略することでは断じてありません。
と言うか、テキトーな演奏はそもそも音楽と呼べるかすらあやしいシロモノです。
本当の天才は、頭の中から音楽が溢れていて、それを天から授かったフィジカルで再生するだけで良いかも知れません。
しかし、凡人である我々アマチュアバンドマンは、頭の中に溢れる音楽も、天から与えられた超絶技巧も持ち合わせていません。
従って、プロのアーティストの格好いいフレーズを、ニュアンスを、息づかいまでをとことん真似し、自分の頭の中に取り込むことが先決。
そして、それを再生するそれぞれの楽器に必要な肉体的な訓練をして、初めてカッコいい演奏になります。
個性やオリジナリティを口にすることができるのはそこから先の話しなのです。


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